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住宅ローンの返済期間の視点
今回は、【返済期間】についてご説明します。
以前、その1では【金利タイプの選び方】についてご説明しましたが、
借入額、金利、返済期間は、切っても切れない関係になります。
変動金利と固定金利のどちらが得なのか?
については、結局の所、
将来に渡る金融情勢に大きく影響を受けるため分からないことをお伝えしました。
今回は 、【返済期間】についてどのような視点で捉えたらいいのかご説明します。
先ず、機構のアンケートデータによると、約55%の人が35年の返済期間を選択しているようです。
住宅ローンの返済期間は、
最短1年から最長35年の間で設定します。
返済期間が長いほど、月々の返済額は安くなります。
注意すべき最も重要なことは完済時の年齢との兼ね合いです。
返済期間の選択のポイントは、
想定出来る収入と支出について可能な限り計画段階で見える化し、無理のない選択することが大事 です。
例えば、
①将来に渡る年収変動がないか(ある場合には年収変動も考慮する。)
②退職金はいくら見込めるのか
③子供の教育費はいつ頃いくら必要か
④将来のファミリープラン
⑤家族旅行等の家庭行事に年間いくら充てるのか
⑥マイカーの買替え時期はいつ頃か
⑦固定資産税等の税金
⑧退職後のセカンドライフの資金計画
等々、また、ネガティブな話しではありますが、これから35年間の人生が順風満帆であるとは限りません。
リストラによる失業や病気での長期の入院等人生にはリスクが伴います。
故に不測の事態にも対応出来るようある程度の貯蓄も必要です。
まとめ
結論としては、個々の家計に適した【返済期間】を選択することです。
住宅ローンの負担が重くなり、生活そのものを圧迫するような事態は避けなければいけません。
それでは家族のために住宅を手に入れた意味がなく本末転倒です。
【家族皆が幸せを感じ、充実した生活を送るための住宅であることが一番大事なことです】
シリーズ記事
住宅ローンの基礎知識≪その1≫
住宅ローンの基礎知識≪その2≫
住宅ローンの基礎知識≪その3≫