東京でも雪や寒い日が続いています。
都内では、雪が降ったり積るようなことはワンシーズンに数回ほどですので、
慣れないことに慌ててしまいがち。。。
また、現在、給湯器部品の供給が遅れており、オリンピック選手村の給湯器を貸出要請のニュースもありましたね。
寒い季節ですので、凍結して壊れてしまい故障や交換が必要になっても部品がない等、例年以上に困る事もあるかも知れません。
今回は、凍結防止の為の水道管や給湯器の対策について、
また、凍ってしまった場合の対処法について、まとめています。
私は20年近くガスショールームで、ガスvs電気の紹介や住宅設備コンサルティングの仕事をしていました。
どちらにもそれぞれの特徴や良さがあり、私自身はオール電化住宅に住んでいたこともあります。
そんな経験を含め記事にして参ります。
この機会にぜひチェックして頂き、どうぞ寒波に備えて下さいね!
※この記事は最新内容に校正し再投稿しています。初回投稿:2018.1.30
目次
凍結予防の大切さ
なぜ配管の凍結を予防したほうがよいのでしょうか?
夜の冷え込みで配管の中の水が凍ってしまい、翌日断水して水が出なくて困るということもありますが、さらには凍ることにより、配管や水栓金具などが破損してしまうことが考えられます。そうすると修理が必要になります。
水は凍ると膨張して体積が増える為、破損が生じるのです。
破損してしまわないように、気温が下がりそうな日は配管も防寒対策が大切です。
水道管の対策・対処法
水道管の凍結予防対策
屋外やガレージ等にある水栓は、北風にさらされたり、日影たっだりすると、思った以上に凍りやすいもの。
水道管や水栓金具などは、市販の保温材やボロ布などを巻きつけ、その上から保温材が濡れないようにビニールテープなどを隙間なく巻き付けるとよいようですね。
出典:東京都水道局 🔗水道管の凍結について
水道管が凍った場合の対処法
①自然に溶けるのを待つ。
②凍った部分にタオルをのせ、ぬるま湯 をゆっくりかける。
熱湯をかけるのは、破損の恐れがありNGです!
水道管が破損してしまったら
水道管が破損してしまったら、専門家への修理依頼が必要になります。
水道管の修理区分
水道の配管は、戸建の場合基本的に「宅地内水道メーターから建物部分」はご自分で(所有者)が行う必要があります。
くわしくは東京都水道局までお尋ねください。
出典:東京都水道局 🔗漏水修繕の依頼先
水道管凍結の修理依頼先
もし水道管が破裂してしまったら、修理の依頼先は下記でご確認下さい。
出典:東京都水道局
🔗水道管凍結による漏水修繕の依頼先について
🔗工事を申込む際の注意点
メンテナンスセンター以外 🔗23区 🔗多摩地区・他県など
ガス給湯器の対策・対処法
給湯器といっても熱源がガス・電気、追炊きが出来るタイプ・給湯だけのタイプ・風呂釜タイプ、または比較的新しいものから古いものまで多岐に渡ります。こちらで代表的な方法についてご紹介してまいります。詳しくは、お使いの機器の取扱説明書のご確認、また取説が無いといった場合は、機器にメーカー名のシールなどが貼ってあると思いますので、機器メーカーまでお問合せ下さい。
ガス給湯器の凍結予防対策3つ
冬は暖かい地方でも凍結することがあります。下記3つの方法の内、特に気温が下がる場合は②や③の方法がおすすめとなります。
凍結破損での修理は、保証期間内でも「有償」 となるようですので、しっかり対策したいものですね。
①凍結防止機能
ガス給湯器・ふろ給湯器には、凍結予防機能がついている機種が多数あります 。
主に給湯器本体について、追炊き機能付であれば、循環する追炊き配管についても。一方通行である給湯・給水配管は対象外です。
凍結の恐れのある外気温になると、器具内の凍結予防ヒーターが作動します。
また追炊き機能付の場合は、追炊き配管を自動で循環ポンプが作動します。
電源プラグは抜かない様にします(抜くと作動しません)
追炊き機能がある場合は、残り湯が循環金具より5cm程度上にしておきます。
機器自体や追炊き循環ポンプの凍結防止ですので、給湯・給水配管等の対策は別途必要になります。
機種によって異なりますので、詳しくは取扱説明書でご確認下さい。
②給湯栓から水を流しておく
この方法だと先の①と違い、機器だけでなく、給湯・給水配管やバルブまで凍結予防 できます。
低温注意報が発令されるなどの冷え込みが厳しいと予想される時はこちらの通水処理をしましょう。
手順1
給湯器リモコンの運転スイッチを「切」にする。
手順2
給湯栓を開いて、一分間に約400ミリリットル程度、お湯側の蛇口から流しておく。
※浴槽側に水栓金具がない場合も多いと思いますが、その場合はシャワーのホースを伸ばし、シャワー側から浴槽に流れるようにしておくとよいようです。その場合シャワーヘッドが水につからないよう位置に注意にしましょう。
手順3
追炊き機能付の場合は、残り湯を循環口より5センチ程度上にしておく。
注意点
水量が不安定な場合があるので、念のため30分後位に水量を確認する。
サーモスタット付混合水栓やワンレバー混合水栓は、最高温度の位置に設定する。
サーモスタット付混合水栓やワンレバー混合水栓は、再使用の時の温度設定に注意する。
機種によって異なりますので、詳しくは取扱説明書でご確認下さい。
③水抜きによる方法
この場合は、②同様、機器だけでなく給湯・給水配管やバルブ類まで凍結予防できます。
水抜き処理をした後、使用する時には通水処理が必要になります。
機種によって異なりますので、詳しくは取扱説明書でご確認下さい。
ガス機器メーカーの凍結予防サイト
出典:Rinnai(リンナイ) 🔗給湯器の凍結について
出典:NORITS(ノーリツ) 🔗冬季の凍結、積雪による給湯機器の破損・故障にご注意ください
その他:東京ガス 🔗ガス給湯器の凍結防止
積雪のよる給湯器の点検・注意
今回の雪のように、積雪がある場合には、給湯機器の吸気口や排気口が塞がれた状態で使用しないように、点検・除雪が大切になります。塞がれていると不完全燃焼や異常着火などで、事故や故障の原因となりますので、注意が必要です。
出典:NORITZ(ノーリツ) 🔗積雪による給湯機器の破損(故障)予防のお願い
凍結した場合の対処法
①運転スイッチを「切」にする。
※「入」にしていると燃焼する場合があります。
※電源プラグ(コンセント)は抜かないようにします。
②気温上昇で自然に解凍するのを待つ。
③給湯栓から水が出るようになったら、配管などから漏水がないか確認してから使用する。
出典:NORITS(ノーリツ) 🔗冬季の凍結、積雪による給湯機器の破損・故障にご注意ください
🔗凍結してしまったら 応急処置方法(動画)
出典:Rinnai(リンナイ) 🔗給湯器が凍結してしまったら
エコキュートや電気温水器の対策・対処法
エコキュートは大気の熱を利用し、エアコンにも使われているヒートポンプでお湯をつくる給湯器です。
それに対し電気温水器は、電気ポットのように電気ヒーターでお湯を沸かす給湯器です。
エコキュートの凍結予防対策3つ
①風呂配管の凍結予防機能
風呂配管の凍結を予防するために、外気温が低くなると自動的に凍結予防運転を行います。
※フルオートタイプのみ
残り湯を循環口の中心より10cm以上、残しておく。
機種によって異なりますので、詳しくは取扱説明書でご確認下さい。
②給湯栓から水を流しておく
気温がさがると、給湯・給水配管の凍結するおそれがあります。
この場合は、給湯・給水配管の凍結予防のため、給湯栓から水を流しておきましょう。
手順1
リモコンで温度を「水」に設定する。
手順2
給湯栓を開いて、一分間に約200cc程度、お湯側の蛇口からお水がでるようにしておく。
※「水」に設定できない機種は、「給水栓」側から同様にしておくと凍結しにくくなります。
機種によって異なりますので、詳しくは取扱説明書でご確認下さい。
③その他
配管に直接風があたる場合、より凍結しやすくなります。
風よけにもなる化粧カバーなどの別売部品がある場合もありますので、検討してみるとよいでしょう。
メーカーサイト
出典:Panasonic(パナソニック) 🔗エコキュートの凍結予防は?
凍結した場合の対処法
①気温上昇で自然に解凍するのを待つ。
②給湯栓から水が出るようになったら、配管などから漏水がないか確認してから使用する。
出典:四国電力 🔗電気給湯器(エコキュート・電気温水器)をお使いのお客様へ〔冬季ご使用時のお願い〕
その他:東京電力ホールディングス 🔗http://www.tepco.co.jp
その他の給湯器について
他に、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムENE・FARM〔エネファーム〕や、家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットECO・WILL〔エコウィル〕(生産終了)など、発電して給湯するタイプから、元止め式の瞬間湯沸かし器などの小型タイプでも凍結予防ヒーターが搭載されていたりします。
この機会にお使いの機種でどのように対応できるか、一度確認してみてはいかがでしょうか。
THDC-Tokyo Housing Distribution Center-
🔗東京住宅流通センター株式会社