甚大な被害を引き起こした「西日本豪雨災害」からの復旧の中、
今度は、異例の進路をとる「台風」です。
「これまでの経験が通用しない」「今までにない被害」が想定されますし、
なにより、この度の被害に遭われた地域では、より警戒する必要があります。
この度の災害におかれまして 亡くなられた方々に心から哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様ならびにそのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。 皆様の安全と一日も早い復旧、復興をお祈りいたします。
今回は、「台風対策」にスポットをあて、
「強風」「大雨」「雷」に関する対策について記事にして参ります 。
自分と家族の安全・命を守るのは、自分です。
目次
台風対策
台風で想定される被害とは
台風により想定される被害は次のようなことが考えられます。
- 強風による窓や屋根等、住居の破損
- 大雨による浸水
- 停電や断水
事前の準備は、これらをイメージして行うとスムーズでしょう。
台風による事前準備
台風の来る前、雨・風の強くなる前に、きちんと対策をしましょう。
窓について
風が強いと、破損した木や看板など、思わぬものが飛んできて被害にあうことも!
窓ガラスの飛散対策を室内・室外ともに対策を行いましょう。
□雨戸や窓は、きちんと締め、鍵をかける
□窓ガラス飛散防止対策
・窓の内側から飛散防止のためガムテープなどをバツ印やこめ印のように貼り付ける
・万が一割れてしまう可能性を考え、カーテンやブラインドは閉めておく
・外側からベニヤ板などを貼り付ける
・窓ガラスの飛散防止フィルムを貼ると、防犯・防災対策になります
家の周り・ベランダについて
強風により、ベランダや庭に置いてあるものが飛び、
自宅のみならず、近隣への被害を及ぼす可能性もあります。
原則、室内にしまう、または、固定するなどの措置をしましょう。
□ベランダや庭・敷地内に置いてある、鉢植えやホース、ゴミ箱、物干しざお等は、一時的に室内にいれる
□動かせないもの、室内にしまえないもの場合、ロープ等でしっかり固定する
長いものは、横に倒してから固定しておくとよい
□植木や塀などの倒れそうなものは、支柱を立てるなど補強しておく
□側溝や排水溝は、落ち葉などで詰まってないか点検し、清掃しておく
ベランダの排水口も忘れずに
浸水への備え
浸水への備えも忘れずに
□吸気口・吸気レジスター や、換気扇の暴風シャッターを閉じる、24時間換気も一時的に止める
台風が過ぎたら、元どおりに復旧するのを忘れずに!
□土のうや止水板の用意
□浸水に備え、大切なものは2階などへ
ただし、屋根や天窓等の破損にて2階に雨が吹き込む可能性もあるので注意が必要
□窓などの破損の雨吹き込みに備え、ブルーシート等を用意しておく
雷への備え
雷の音が遠くに聞こえてきたら対策するのはもちろんのこと、就寝前にも忘れずに。
□パソコン等の家電コンセントプラグを抜くいておく
LANケーブルも可能であれば抜いておくとよい
□エアコンや洗濯機などはアースをきちんと接続する
□できればコンセントや電話線に雷ガードのタップを付ける
非常用品等の確認
停電や断水、避難に備え、非常用品・避難持ち出し袋等のチェックをしておきましょう。
□懐中電灯(電池は切れていないか)
□携帯用ラジオ(乾電池式の場合は、電池は切れていないか)
□医薬品(常備薬、救急医療品、持病の薬等)
□衣類(タオル、下着、軍手、靴、雨具、帽子、防寒具、メガネ等)
□非常用食品(飲み水、レトルト食品等)
□日常品(ティッシュ、筆記用具、ゴミ袋、充電池等)
□貴重品(現金・小銭、等)
□水の確保(断水に備えて飲み水の他、お風呂に水をためておく等)
□充電(充電式電池、バッテリー、スマホ等、しっかり充電しておく)
□その他(赤ちゃんがいる場合はおむつ・ミルクなど、状況に応じて用意)
□リュックに詰めておく(避難時は両手があくようにする)
情報収集
情報収集・アップデート・ブラッシュアップは大切です。
□テレビ・インターネットで台風情報を定期的にチェックする
警報や特別警報、避難準備情報や避難勧告、避難所開設情報など
□TV・NETの情報と合わせ、地域の状況確認
自分の周りの状況確認、安全の確認・判断
□避難場所や避難経路を確認しておく
□防災無線は、大雨の音や戸締りをした室内では聞こえない場合もあるので、
自治体のメールサービス等を事前に登録しておくとよい
□避難場所、集合場所についてなど、普段から家族で話し合っておく
お役立ちサイト・記事URL
気象庁「大雨や台風に備えて」
🔗テキスト「大雨や台風に備えて」|気象庁
🔗「大雨や台風に備えて」PDF|気象庁
ハザードマップ関係(事前に知ろう)
現在お住まいの場所や現在の居所が、どのような危険性があるのかないのか、
また避難場所、避難経路等、事前に知っておくことが大切 です。
お住まいの市区町村役場での入手や、下記ネットもご参照下さい。
🔗ハザードマップポータルサイト|国土交通省
🔗浸水予想区域図|東京都建設局
🔗洪水ハザードマップ|東京都建設局
🔗浸水実績図(過去の水害記録)|東京都建設局
🔗洪水予報河川・水位周知河川(洪水情報等の提供)
🔗地下室・半地下家屋の浸水対策のお願い|東京都下水道局
気象庁の危険度分布情報(リアルタイム)
気象庁が提供している、現在の気象状況に合わせた 「危険度情報」状況が分かります。
位置情報で現在の場所周辺の状況もわかりますので、スマホなどにブックマークしておくと便利です。
🔗土砂災害について危険度分布|気象庁
🔗洪水についての危険度分布|気象庁
🔗浸水についての危険度分布|気象庁
🔗雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)|
河川の状況(リアルタイム)
近くの川の状況が気になっても、実際に見に行くことは大変に危険です!
ホームページより河川の水位を確認したり、ライブカメラなども公開されていますので、
こちらを活用しましょう。
🔗川の防災情報|国土交通省
🔗河川のカメラ
🔗川の水位情報
🔗東京都水防災総合システム(リアルタイムの情報提供)
東京防災・東京くらし防災
防災について分かりやすくまとまっていてます。
電子書籍やPDFを無料ダウンロードできるので、
スマホやタブレットに一度保存しておけば、ネットに繋がっていない環境でも読めます。
もちろん、東京都以外の方にもオススメ!
自治体のメールサービス
防災・安全情報のメール・アプリ
避難について
気象情報について
気象情報や、自治体の最新情報を入手しましょう。
注意報
災害の起こるおそれのある時に出されます。
避難情報に注意し、また、避難行動要支援者は早めの行動を心掛けるとよいでしょう。
警報
重大な災害が起こるおそれがある時に出されます。
自治体の避難情報などに注意し、状況によって速やかに避難します。
特別警報
数十年に一度の重大な災害の危険が高まっているいるときに発表されます。
ただちに安全な場所に移動する必要があります。
特に注意が必要な場所
今いる場所や家のある場所の特徴により、
気象情報と合わせ、さらなる警戒が必要な場合があります。
- 低地帯での冠水
- 地下室・半地下家屋では、道路より低いので浸水しやすい
- 河川は氾濫の危険性があるので近寄らない
- 山間部・崖地周辺では、土砂災害に注意。事前兆候を察知したらすぐ避難を!
がけ崩れ:鳴りや崖から水が湧き出る、湧き水が止まる・濁る等
地すべり:地面のひび割れ、陥没、亀裂や段差の発生、地鳴り、山なり等
土石流:地鳴り、急に川の水が濁り流木が混ざる、土の腐ったにおい、雨なのに川の水位が下がる等 - 沿岸部では、満潮時等の高潮に注意
避難について
避難所へ避難のケース
お年寄りや小さなお子様がいたり、避難行動要支援者の方はなるべく早い避難を心掛けましょう。
避難経路も事前に確認しておき、河川や用水路には近づかない、また地下通路やアンダーパスなどの他の場所より低い場所は通らないようにします。
浸水時の歩行可能な推移の目安はひざ下まで。
推移が低くても水の勢いで動けなくなる危険性もあります。
冠水している道路は危険がいっぱい!
側溝などの位置が分からなくなったり、側溝やマンホール等の蓋が外れているといった危険も!
やむを得ず冠水箇所を移動する場合は、傘等で地面を探りながら移動します。
避難する時は、長靴やサンダルなどは、よくありません。
浸水の時は、長靴は水が入り重くなったり、脱げやすくなったりします。
またサンダルも脱げやすいのでおすすめできません。
避難には、履きなれたスニーカー等がよいでしょう。
止むを得ず自宅避難の場合
災害に応じた避難が大切です。
冠水に備えて2階へ、
また土砂災害の危険地域は、崖と反対側の部屋へ避難・就寝することが大切です。
まとめ
世界的な異常気象。
日本でも「これまでの経験が通用しない」「今までにない被害」の災害が多発しています。
「自分と家族の命は自分で守る」という意識をもって、早めの避難が重要です。
「長年住んでいたけれど、大丈夫だった」「避難が面倒」「避難したら(するには)周り迷惑かける(かかる)」などの観念は取り除き、避難所に一番乗りでも、避難所に自分ひとりであっても、命を守る行動が大切 です。
台風は地震と違い、事前にある程度、時期や進路・規模などの災害の程度が予測されています。
「これまでの経験が通用しない」台風、
台風進路の地域だけでなく、台風の東側を中心として、広範囲の豪雨も考えられます。
また甚大な被害のおこった鬼怒川の氾濫時のように、台風通過後に被害が起こることも!
充分な準備・対策と注意、避難をどうぞなさってくださいね!
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